よく大学院生や若手研究者は
学部レベルの教科書をじっくり見返すと良いと言います。
(そんな時間ないよ…!!!!)と様々な人から
これについて書いていきましょう。
大学院生や若手研究者(以降若手)は、本分である研究以外に多くの時間を瑣末なことに奪われる。
学生実験の補助や奨学金の申請、院生ならバイト、研究者なら学内の書類仕事などだ
そんな中、若手に推奨されているのが、「学部の講義で使用する教科書を見ること」だ。
学部の時は、「若手のみんなね、基礎できてないので学び直すようにね。」としか思えなかった。
もちろんその意もあるだろう。
でも実際に院生となり、違う側面も見えてきた。それは
「教科書に載っている文章の解像度が上がる」
ことだ。
学部の頃は、他の講義も大量にあったので一つの教科書にかじりついて見る時間はなかったし
何より当事者感覚がなかった。
一応学生実験で、実際のサンプルの物性値は測定したりした。
だけど何処か、先生の用意した箱庭感があった。
それが若手では違う。まず研究を生業としてるから本気で見る。
そして驚く程多くの知識が脅威的な短さでまとまっている。
無駄が無いのです(ミスリードの恐れがある情報が書かれていない)。全く。
これは知識に加えて、文章の洗練の仕方も暗に入っている。
極め付けは、分からない箇所があった時に、調べ方を知っていると言うこと。
若手は論文で書かれている大変不親切な文言が分からない場面に何度も遭遇し
謎の講義pdfから30年以上昔の論文から所望の文言を見つけ出す術を持っている。
こんな感じで大変、勉強になるよ。
きっと自分でやってみると他にも発見があるかもしれない。
是非やってみて。
主は思う。
昔読んでた本を改めて開くと書き込みや栞が見つかることがある。
「君のおかげで今の自分があるよー!がんばれー!」と過去にエールを送りたくなる。